9月になり、日没が早くなってきましたね。
東京だと、最近は17時過ぎるとかなり暗くなってしまうので、業務に集中していてふと外を見るともう真っ暗で驚くことがよくあります。
実は、9月以降は8月までと比べ、夕方以降の交通事故の件数が急増するそうです。
日没時間が早まることで、視界が悪くなる時間と通勤通学の帰宅時間が重なることが要因の一つのようです。
夜間の視界確保のためには早めのヘッドライト点灯が重要ですが、令和2年4月から乗用車の新型車はオートライトが義務化されるようになりました(それ以前の車両についてはそのままです。)。
これまでもオートライト機能が搭載されている車両は多かったのですが、どれくらい暗くなるとオートライトで点灯するかは車種によりまちまちだったところ、上記義務化で周囲の明るさが1000ルクスを超えると自動的にヘッドライトがつくようになりました。
1000ルクスとは、晴天時の日没15分程前の明るさとされており、一般的にはまだヘッドライトを付ける必要はないと感じるドライバーが多いくらいの明るさです。
しかし、ヘッドライトがついているとドライバーの視界の確保だけでなく、対向車や歩行者などからの視認性が非常に高まりますので、事故の回避に非常に役立ちます。
また、ロービームではなくハイビームを点けることも、視界の確保と視認性の向上に役立ちます。
平成29年の道路交通法改正で、夜間(日没から日の出まで)は、歩行者や対向車がいるときと、ほかの車両の後ろを走るとき以外はハイビームを点けなければならないとされており、ハイビームであれば100メートル先まで照らすことができますので、視界が悪くなる時間の事故を回避できる可能性が高まります。
ハイビームは眩しいと嫌がられることもありますが、事故防止のためにも暗い道では積極的に使用するようにしましょう。