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債務整理後にクレジットカードを残せるか

  • 文責:所長 弁護士 田中浩登
  • 最終更新日:2021年8月10日

1 債務整理をするとブラックリストに載る

債務整理には、任意整理、自己破産、個人再生といったものがあります。

債務整理をすると、CIC、JICC、全国銀行協会等といった信用情報機関に事故情報が登録され、いわゆるブラックリストに載った状態になります。

ブラックリストにのると、既に持っているカードのうち、債務整理の対象とした業者のカードはすぐ使えなくなりますし、新たにクレジットカードを作ることは難しくなります。

2 債務整理の種類によってはクレジットカードを残せる場合もある

債務整理のうち、任意整理は、裁判所を通じた債務整理である自己破産や個人再生と異なり、任意に各債権者と交渉するものです。

そのため、どの債権者と交渉するかも自由に決めることができます。

そうすると、自分が残したいクレジットカード会社とは任意整理をしないという選択をすることも可能です。

ブラックリストに載っただけで、直ちにクレジットカードを使えなくなるわけではありません。

既に持っているカードは約束どおり返済していれば、しばらくは使えることが多いです。

もちろん、任意整理をするのに、新しく借金をすることは許されませんので、公共料金の支払いや仕事でどうしても必要な場合など、本当に必要な範囲での使用に留める必要があります。

3 審査が厳しくなる

任意整理で、自分が残したいクレジットカード会社を外したとしても、他の会社の任意整理をしておりますのでブラックリストには載ってしまいます。

クレジットカードの更新を申し込む場合は改めて審査がされることになりますので、信用情報の照会確認がされることになります。

この場合は、債務整理をしていることが簡単に明らかになります。

この際、更新ができるか、カードが利用停止になるかどうかは各クレジットカード会社の内部基準によるところではありますが、一般的には更新が難しくなると思われます。

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