自分の債務の状況の確認方法

多重債務に陥ってしまい、債務整理をお考えになっている方の中には、複数の貸金業者やカード会社から借り入れを行っているうちに、ご自身でも債務の総額や現在の金利、毎月の返済金額などが分からなくなってしまったという方もいらっしゃいます。

特に、返済が滞ってカードが使えなくなるたびに、新しい業者から借り入れを繰り返すといった状態になっていたりすると、使えなくなったカードは放置してしまっているため、借金の状況が分からなくなってしまったという方も少なくないようです。

債務整理をするにしても、借金の状況が把握できなければ、生活を立て直すための返済計画を立てることも難しくなってしまいます。

ですが、債務の状況を調べる方法はありますので、借金の状況が分からないからといって債務整理をあきらめる必要はありません。

以降で、債務の状況の調べ方について解説をしていきたいと思います。

債権者から督促が届いていたり、手元にカードがあったりする場合であれば、債務の状況を確認することは難しくありません。

しかし、長期間滞納していたり、引越ししたことで督促が届かなくなったりして放置している場合は、債務者自身も借入先や金額を忘れてしまっていることがあります。

また、最近だと、ＡＴＭでの入金や自動引落など、返済方法が選べることや、カードが発行されずにアプリで取引できることで、かえって複雑になり、借り入れ状況を忘れてしまったりすることもあります。

借入先も分からなくなってしまっている場合は、自分の信用情報を取得するという方法があります。

信用情報とは、金融業者の与信調査に利用するため、債務者の借り入れ状況等の情報を記録したデータベースです。

信用情報は債務者自身の個人情報であるため、自分で開示申込みをして調べることができます。

主な信用情報センターとしては、ＣＩＣ、ＪＩＣＣ、全国銀行個人信用情報センターなどがあります。

参考リンク：ＣＩＣ

参考リンク：ＪＩＣＣ

参考リンク：全国銀行個人信用情報センター

この信用情報を調べることで、おおよその債務の状況を確認することができます。

ただし、信用情報は、それぞれの機関に加入している貸金業者等に対する債務の情報しか記載されません。

そのため個人間の借金や、違法業者（いわるゆヤミ金）の情報までは記録されているわけではありません。

また、債権回収業者に債権が譲渡されている場合、信用情報で照会をかけても登録が外れていることがありますので、注意が必要です。